なぜ離職するのか?なぜスタッフを育てられないのか?【ケーキの切れない非行少年たち】から学ぶ人の思考と行動

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こないだですね、人と待ち合わせをしていて、ちょっと早く着いたものだから何気に近くに合った本屋さんに入って待ってたんですよ。んで色々本を見てて、見たことある本があったので何気に手に取って読んでみました。なんとなくのイメージしか持ってない本だったので、買うつもりはなかったのですが、最初の10P位で凄く引き込まれましてですね、すぐ買っちゃいましたw

もう三回位は読んだでしょうか?んでここから学ぶことってめっちゃあったんですよね僕。人との接し方が結構変わりました。サロンの店長であったり、スタッフであったり、それこそサポート先の人達であったりです。接し方が変わるというより伝え方が変わったというべきでしょうか?

 

スタッフに何か注意する時

こんなシーンありませんか?何度教えても同じ失敗するスタッフとか、失敗したんだからレッスンしろよ!!って言ってもレッスンあまりしないスタッフとか。店長とかでも店長業務をきちんとしていなくて、話を聞いてみたけど、対した理由もなく単にサボっていただけだったから、お説教して次はちゃんとしろよ!!って話で終わったけど、結局またやらなかったとか。何気に良くある話だと思うんですよね。んでだんだん伝えているサイドも腹が立ってきて、次同じことしたときに、ひたすら説教してしまうみたいな流れになっちゃう。で、こういう時にちゃんと人に伝えなくっちゃって思って、管理者として自分が勉強しないとッて思って、コーチングの勉強したりなんかするわけです(勉強はするべきだぞ!w)で、コーチングの本とか買って読むと、必ずこんな事が書いてある。

まずは信頼関係を作らないといけないから心の架け橋を作ろう!「ラポール」が大事なんですよ。そのラポールを作るためには、まずしっかりと相手の話を聞きましょう。聞くより聴く。そしてその為のテクニックとして相手が話した内容をオウム返しするとか、ミラーリングってテクニックを使ったりしてうんちゃらかんちゃらなんて話あるじゃないですか?これって凄く重要な事だと思うんです。相手の話をしっかりと聴く。相手を認めてあげる。そして褒めてあげる。長所を伸ばしてあげる。すんごい大切な事なんですけどね、でもある時僕は気づいてしまったんです。これだとスタッフは辞めないかもしれないけど、悪いところが何時まで経ってもなおらないという事に。

 

話を聴く、褒めて伸ばすはいい事だけど出来ない事はいつまでもできないまま

僕たちの世界は、お客様からお金を頂き、その対価としてお客様の要望を叶えるというのが当たり前だけど、絶対にしないといけない事だと思うんですね。でも、お客様からいつも同じクレームをもらうスタッフがいたとして、そのスタッフの長所を褒めて伸ばしていっても、何時まで経ってもお客様から頂くクレームはなくならないわけです。じゃー厳しく育てればいいのか?っていうと、あまり厳しいこと言ってスタッフが辞めちゃっても困る・・・という思考が働き厳しく教える事もできない。何ならパワハラといわれると大変ですしね。

人を辞めさせたくないという意識が働きすぎちゃうと、どうしても話を聴くとか、褒めて伸ばそうとか守りになっちゃうわけです。で、それでスタッフの離職率が減り、しっかり成長してくれて、スタッフ数増加=売り上げアップと繋がればいいのですが、最も恐ろしい事は、スタッフは残ってくれたけど、相変わらずいつもと変わらない失敗を繰り返し、何時まで経っても生産性が低い状態が続いてしまい、キャッシュがどんどん目減りしていくという現象に陥りだすと目も当てられなくなります辛

ここで考えなくてはいけないのは、離職率を下げるという事は勿論重要事項となりますが、スタッフが成長してくれる環境を作りながら離職率を下げるという事が重要になるのかと。じゃーどうやってスタッフと関わればいいのか?そもそも人を育てるってなにすればいいねん??みたいな話になってくるんですけど、この本読んで解決するわけではないですが、あ。なるほどな。って思う事がいっぱいあったわけです。結構この本の内容は極端すぎる話かもしれませんが、当てはめて考えるには凄くわかりやすいと思います。

ケーキの切れない非行少年たち


この本去年のベストセラーになってるんですかね?内容は元々精神科医の人がある日突然少年院で「法務技官」として勤務する事になります。なぜ少年院に努めることになったのか?とある一人の少年との出会いがきっかけとなります。その少年は性の問題行動を抱えていたわけです。で、医師としてその少年の継続治療を行うようになっていくんですね。アメリカでそういう症状の人に効果のあるといわれる治療法を探してきて、認知行動療法という治療プログラムを行うんですが、それを終える度に少年は「もうしません」「今度こそ大丈夫です」といって次来た時には必ずなんらかの性の問題を起こしたらしい。なぜそうなるのか?ここを突き詰めた医師は後になってその原因に気づきます。その少年は認知機能が弱く、先生がやってた治療の意味すらも理解できていなかったんですよね。これでは医師としてそのような症状を持っている子たちに何をしてあげていいのかわからない。投薬治療で対処療法しかできず、最後の砦である病院は発達障害や知的障害をもち様々な問題行動を繰り返す少年少女たちにはなす術がないという事に気づき、日々悶々として過ごすようになります。で、そこから色々あり少年院で法務技官として働く道を選ぶんですよね。

で、そこで驚く現象に出会います。少年院の中でも問題視されているとある少年の診察を依頼されます。そこで複雑図形の模写をその少年にさすのですが、似ても似つかない絵を描くんです。その少年が。それを見てその医師は驚くんですよね。世の中のすべてがこの少年には歪んで見えているという事実にです。見る力がそもそも弱いという事は恐らく聴く力も弱く、大人が何を言ってもそもそも聞けていないんですよね。で、ここから題名にもなっている事を少年たちにしてみます。一枚の紙に円を書き、ここにケーキがあります。このケーキを三等分になるようにケーキを切ってくださいと伝えペンを渡すと、殆どの少年がケーキを三等分できないんです。

そこから色々その医師は少年たちと向き合います。そして様々な事に気づいていくわけです。犯罪は勿論許されるわけはありませんが、そもそも、その子達には自分が悪いことをしたという意識すらないんですよね。反省しないではなく、反省する意味が分からないわけです。これには色々な理由があり

認知機能が弱い

感情統制がとれない

融通が利かない

不適切な自己評価

対人スキルの乏しさ

こういう話が延々と書いてあります。少年院なんかでも同じ教育があったらしいんです。しっかりと少年の話を聴いてあげましょう。褒めてあげよう。とか。結果だけ言うと何も変わらなかったって事なんです。ただその場で少年たちはわかったふりだけをするにすぎないんだけど、結果何も変わらないわけです。

 

スタッフにサロンの生与奪権を無意識に与えてしまう

話を聴いてあげる、褒めてあげる。これだけで終わってしまうと、結果そのサロンが存続するのか?しないのか?という決定権をスタッフが持ってしまうという事になるんですよね。いつしか気づかないうちにスタッフに経営を依存してしまうという事になりかねないという事です。スタッフが辞めてしまった事によってサロンが継続できなくなる。なんでそうなるの?て話になると思うんですが、スタッフの話を聴いてあげる、長所を伸ばしてあげるというのは、目線が相手にあるわけです。これだと当の本人は、自分のやりたい事にしか興味がなくなってくる。結果会社がやろうとする事が自分のやりたくない事だと、そのサロンに居る理由がなくなるわけですね。その結果、離職という結末を迎える。でもスタッフが辞めても、きちんとそのサロンのやるべき事が明確化され、きちんとそれをやる事が当たり前になっているサロンなら、また人が入ればすぐに回復できますが、目線がスタッフに向いているサロンは、その繰り返しになります。なので結果的にサロンの生与奪権を無意識にスタッフに与えてしまうという事になるわけです。

 

これ以上本の内容書くとネタバレしかしなくなるので興味ある人は本を読んでみて下さいwなんか凄く勉強になるし、内容も面白いというと不謹慎なのかもしれませんが、知っておくべき内容だと思います。人と関わり、スタッフを育てる立場にいる人ならばです。この本の内容は実際に自分たちが過ごして知る世界では関係ない世界かと思われるかもしれませんが、そんな事ないと思います。僕も美容師になって数々の後輩がいました。恐らく通常の美容師さんではありえない位の数だと思います。その中で、今回の本を読んで過去経験したこととリンクする事は沢山ありました。あの時もっとこう接しておくべきだった。とか、あれはこうだったんやないやろうか?と思える事が沢山あります。

 

本自体はページ数もそんなになくスラスラ読める内容になっています。スタッフ雇用している人や、幹部などのポジションで頑張られている人には是非読んで欲しい一冊です。人を育てれる人にならなければ、人に依存するだけのグループになる。チームの監督になるべく是非学んでみて下さいね!

 

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