サロンスタッフの仲の良さと離職率の関係性について【人が退職する要因】

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人が辞める最大の原因は人間関係と前回のブログでかきましたが↑じゃー仲が良ければいいのか!?仲のいい美容室を作ればいいのか?なんてことを言って来られる方がいらっしゃるのでそちらについて書いていきたいと思います。仲のいい美容室を作ればい人が辞めないのか?っていうお話です。

 

仲良しな職場を作れば離職は減るのか?

人が辞めない職場にするってのは美容室に限らず色々な職業でのテーマだと思います。なぜ離職を減らさないといけないのか?単純に人が辞める事により売り上げが減る。というのがでかいと思いますが、総務省の調査によると2021年、日本の労働者数は6860人。前年対比でみると8人減少(二年連続減少)となりました。未来の労働者数がどう変化するのか?という調査で2030年には6773人。2050年には5031人まで減るだろうと予測しています。この30年で労働人口が2000人弱減るんじゃね?って予測なんですよね。おっそろしい世の中がもう目の前に来るわけですが、まぁまだ30年弱もあるじゃないか。その頃には自分はもうおぢーちゃんだろうからとか死んでるからとか関係ない。ある日突然2000万人もの労働者数が減るんじゃなくて30年弱かけてだんだん減っていくわけ。

つまり来年は今年より減って再来年はさらに減って5年後めっちゃへってるやーーーーーんってなるわけ。それだけ労働人口が減った時に僕たち美容業界い入ってくる数はいかほど?って話なわけです。これが年々一人雇用する為にかかるコストがどんどん上がっていってる要因なんですよ。紹介会社とか頼んだり色々すると思うけど、値段どんどん上がってるでしょ?当たり前だけど一人雇用するのが年々大変になっていくって事。っていうかもうなってるって事。

じゃ―どうすんだよ!!って思うよね?どうすんだよってとりあえず今いるスタッフ辞めさすなよ!!って話なんですよ。よく新規客かける前に再来率あげろよ!!って言われるよね?あれと一緒。まず人雇用を考える前に離職を減らす職場作りをしろって話なんです。で、最初の話に戻るけど、人が辞めないサロンにする為には仲良しのサロンを作ればいいのか?ってお話になります。

僕はこの四年間くらいずっと離職率を下げるという仕事をやってきました。その中で色んな事を学ばせてもらったんだけど、その一つに人が辞める原因で最も多いのは人間関係だけどそこに仲の良さは全く関係ない。なんなら仲がいい方が離職率は上がる可能性もあるって事。これは一概にそういえる話じゃないけど、仲の良さと離職率に相関性はあまりないといえる。

離職率と仲の良さの相関性

人が数名上集まった時、集団というものになっていきます。サロンでいうとスタッフを雇用した瞬間それは個人ではなく集団になっていきますよね。

この集団が集まった目的というのが大切になってくるんです。美容師がしたくて入社しました。これはもちろん大前提ですよね。

何もすることがなくてとりあえず店に来てみましたなんて人はいませんよね?いたらただの変質者です・・・。まず大前提として目的をもって人が集まります。最初の目的が

 

美容室で働く(美容師を生業とする) 

 

となります。この状態で数名人を雇用した時にこの人たちがそこに集まっている理由が美容室で働くという理由のままだった場合、この集団を「グループ」と僕は呼びます。

グループの定義とは同じ趣味を持った人達の集団です。この人達にとって大切なのは同じ趣味の人達と仲良く趣味を行う。になるので仲の良さというのは非常に重要になります。グループ内で仲の良さってのが悪くなると、離職するって理由に繋がる事はある。

ん?さっきと言ってた事がちがうよね!?って思った人。まぁもうちょい読んでみて。

でも逆に仲が良いメンバー(グループ内)が、違うお店がもっと美容師楽しいらしいよとか、仕事楽らしいよ?なんて話を持ってきた時、これは仲良しグループがごっそり一緒に辞めていくなんてケースもある。

仲がいいと離職が減るではなく、働く目的が仲がいいという理由にしてしまうってのは凄く危険だって話なんです。

というよりも仲がいいとか悪いとか、ビジネスにおいて仲良さなんて関係ないとかクールに言ってみたりしても実は離職率ってのは全く関係ないどころか、そんな事を見てても何も良くならないという事を言いたいわけです。

そんな事より離職率を下げる為に重要な事がある。大きく分けて二つ。

心理的安全性の高い集団と働く動機

この二つが凄く重要になります。いつも離職率を下げる為に年に数回社内アンケートを取ってもらうのですが、そのアンケートの中にこの二つの数値もわかるアンケートを取ってるんです。

あなたは安心して今の会社で働けていますか?ってのと(この話は今回無視します)今日話したい一番大切な事。あなたはなぜ働いてるの?ってやつ。この働く動機ってのが実は凄く大切なんだよって話が今日のメインテーマです。

皆さんに働いている理由を聞くと色々出てくると思いますが、この働く理由ってのと、先ほど書いた集団ってのに密接な関係性があるんです。

グループの働く動機は同じ趣味を持つ人たちが楽しく過ごす集団です。この集団は今やっている事が楽しくなくなったり、もっと楽しいところが出来ればすぐそちらに移ります。ではどうなればいいのか?楽しい事が動機ではなく、同じ目的を達成する為の集団にならなくっちゃ駄目。これを僕はチームと呼んでいます。

  • 烏合の衆
  • グループ
  • チーム

という三つの集団の中で僕たちが目指さないといけない集団は「チーム」です。繰り返しになりますがチームと呼ばれる集団の条件は全員で同じ目標を追いかける集団。そしてそれをまとめる監督という存在が必要になる。

そしてこのチームに必要なのは目的であって、仲の良さではない。その目的を作るのもまた監督の力になりますが今日は監督の話は置いておこう。

働く動機を大きく分けて、ポジティブとネガティブ2つの要素から成り立つ。美容師が楽しいから、自分は仕事を通して達成しなくてはならない目的があるとかはポジティブ。逆に親に学校出してもらったから辞めたら親が悲しむとか、辞める理由もないしとりあえず働いてるなんてのがネガティブ。

そんなネガティヴな理由で働く奴おらんやろ!?って思った?これ結構いるのよ・・・。でもこの働く理由ってのは勿論、自分が持ってるものってのもあるんだけど、これが所属している集団によって大きく左右されちゃうわけ。

これ以上書くと長くなりすぎて読んでもらえなくなりそうなので今日はこの辺で。

 

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